シーレの言葉 | |
彼は創造者でなければならない。 彼は断固として 過去のものや旧来のものを頼りとせず、 全く独自に、 彼が信じる基礎を自分自身の内部に 持っていなければならない。 − 激しく炎をあげて燃え、 戦いを求めて成長する。 心臓の痙攣。 吟味すること。 そして狂ったように 歓びに打ち震えて活発に展開する。 − 感覚を失って ただ考えるだけの苦悩には 意味がない。 もしぼくが 自分自身を本当に見ようとするのなら、 自分自身を直視せねばならぬだろう。 己が何を求めているか、 何が自身の中で起っているかを知るだけでなく、 どれほど真に視る能力をぼくが備えているかを 自ら知ることになるだろう。 ぼくが芸術家という言葉で呼ぼうとするのは、 肩書きや資格を持つ人間ではなく、 使命を負った人間のことである。 あらゆる者は 生きながら死んでいる・・・ |
このサイトに記載されているシーレの言葉は 「エゴン・シーレ魂の裸像」から(一部を除き) 抜粋したものです。 エゴン・シーレ魂の裸像 (編者)黒井千次 (発行者)渡邊隆男 (発行所)株式会社 二玄社 |